2025年度原環センター研究発表会開催のお知らせ (2025年12月5日)
弊センターは、1976年10月の設立以来、関係各位のご指導、ご支援を頂きながら、放射性廃棄物の安全かつ合理的な処理処分の実現に求められる様々な試験、研究、開発、調査等を推進し、その成果の普及に努めてまいりました。
このたび、2025年度原環センター研究発表会として、弊センターの調査研究のトピックスの発表及び原子力損害賠償・廃炉等支援機構理事の玉川宏一氏及び東北大学特任教授の新堀雄一氏をお招きした特別講演を企画いたしました。
対面及びオンライン併用で開催いたします。ご多忙中とは存じますが、多数ご参加いただければ幸いです。
開催案内はこちら
【開催日時】2025年12月5日(金) 13:15~16:30 (対面開催受付開始 12:45)
【開催方法】 対面形式およびオンライン形式の併用による開催
(1)対面開催
会場 星陵会館ホール https://www.seiryokai.org/kaikan/map.html
〒100-0014 東京都千代田区永田町2-16-2 電話 03-3581-5650
(2)オンライン開催
Cisco Webex での開催となります。オンライン参加のための接続情報、配布資料のダウンロード等の案内は、開催日前日までに、申込み時に記載いただいたメールアドレス宛にお送りします。
【プログラム】
開会(13:15) (対面開催受付開始12:45)
1.挨 拶 (13:15~13:25)
理事長 武谷 典昭
2.研究発表 (13:25~14:15)
諸外国の地層処分サイト選定の特徴と軌跡
情報企画部情報調査室 江藤 次郎
休憩 (14:15~14:30)
3.特別講演 (14:30~16:30)
(1) 福島第一原子力発電所の廃炉作業の進捗と課題
原子力損害賠償・廃炉等支援機構 理事 玉川 宏一 氏
(2) 放射性廃棄物処分における基礎研究の位置づけとその展開
東北大学ナノテラス共創推進機構 特任教授 新堀 雄一 氏
閉会 (16:30)
【研究発表概要】
現在、我が国の高レベル放射性廃棄物等の処分地選定プロセスでは、北海道寿都町及び神恵内村における文献調査結果が公表され、佐賀県玄海町で文献調査が進められています。
海外に目を向けると、フィンランド、スウェーデン、フランス、スイスでは、それぞれの国で処分場計画、建設や操業等の異なった段階の許認可手続きが進められ、カナダでは受入れ地域が選定されました。これらの諸外国でのサイト選定では、選定手続きを国と民間の何れが行うか、公募の後に地質学的特性を評価するか、地質学的特性で候補地域を絞り込むか等の違いがあり、また、サイトの選定に至る軌跡も必ずしも平坦ではありませんでした。
今回の講演では、これらの諸外国の地層処分場サイト選定の特徴や軌跡について原環センターでの調査の成果をご紹介いたします。
【特別講演(1)概要】
東京電力福島第一原子力発電所の事故から14年余りが経過し、廃炉完遂に向けての大きな節目の段階を迎えようとしています。
昨年9月には、燃料デブリの試験的取り出しに着手し、国の示す中長期ロードマップの第3期に入り、現在、本格的な燃料デブリ取り出しに向けての設計検討に取り組んでいます。
今回の講演では、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)の取組と東京電力ホールディングス(株)による福島第一原子力発電所の廃炉作業の進捗状況並びに今後の課題等について、その概要をご紹介します。
【特別講演(2)概要】
本講演では、演者がこれまで大学で行ってきた基礎的な研究の一部を紹介し、今後のバックエンド分野の発展にさらに必要な事項について個人的な見解を述べさせて頂きます。
地下環境を利用した放射性廃棄物の処分システムは、すでに40年前から提唱され、多くの国で研究が進められてきました。科学的・技術的な研究は基礎的なものから実証的なものまで多岐にわたり、その方向性は「放射性廃棄物に起因する放射線を生活圏において如何に長期間において防護していくか」という点にあります。さらに、化学的な毒性への配慮も議論され、人工的な構造物と自然界の持つ安定性との相補的な効果を動的に考慮する取り組みや、近年では、再取り出しや事業の可逆性の制度化の議論に加え、セーフティケースの構築なども進められております。これらの取り組みを踏まえ、今後の基礎研究や人材育成について本講演を通して改めて皆様と議論することは、バックエンド分野の発展と未来への一助となると考えております。
【お申込み】
下記URLから申込みフォームにてお申込みください。参加無料です。
お申込み締切は2025年11月28日(金)15:00です。
2025年度原環センター研究発表会参加申込フォームURL:https://forms.office.com/r/kbnTxfY79E
定員(対面参加)は150名とさせていただきます。定員に達しましたら、お申込みを締め切らせていただきますので、ご注意ください。なお、オンライン参加には定員はありません。
お申込み情報を送信すると、「お申込みを受付けました」と画面に表示され、登録したメールアドレス宛にお申込み受付メールが届きます。
【問合せ先】
公益財団法人原子力環境整備促進・資金管理センター(原環センター)
企画部 山田/稲垣
電話:03-6264-2111(代表)
電子メール: kenkyu@rwmc.or.jp(@を半角に変更してください。)