放射性廃棄物の処分について

アメリカ Weldon Spring処分場

 ミズーリ州にあるWeldon Spring処分場には、粗製錬されたイエローケーキを原料とした金属ウランを製造した施設のウラン廃棄物が処分されている。現在、Weldon Spring処分場は廃棄物の受け入れが終了しており、処分場を閉鎖して覆土がなされ、制度的な管理が行われている状態にある。

 この処分場は、廃棄物層の上部の覆土による雨水の浸入防止はもちろん、高い濃度のウラン廃棄物を下方に定置して廃棄物層自身で地表の放射線を弱めるとともに、その下部に何層もの土層を設けて地下水への核種の流出を防止する対策が施されている。特に上部覆土には、ウランの子孫核種である気体状のラドンが大気中に出るのを少なくするためのラドンバリアが設けられているのが特徴である。

 現在、処分場の表面は全体に大きな石が敷き詰められており、処分場自体がモニュメントとして機能している。

中レベル処分用のサイロとBMA水平空洞処分施設の構造

Weldon Spring 処分場全景
Weldon Spring 処分場全景


処分場の覆土構造
処分場の覆土構造

Weldonspring処分場主要諸元
処分場容量 約100万m3
底面積 約 291,000m3
地上部高さ 約13m
地下部深さ 1.5∼3.6m
廃棄物定置部分の厚さ 6.5 ∼ 8.5m
処分の安全基準等 被ばく線量 : 250μSv /年
地表ラドンフラックス : 20pCi / m2・s (0.74Bq / m2・s)
管理期間 : 処分場閉鎖後の管理規定では多くの管理
        項目が無期限( 2003 年調査時点)


【出典】
原環センタートピックス(1998.9.No.46)「米国旧ウラン燃料製造サイトの汚染と環境修復」