放射性廃棄物の処分について

スウェーデン SFR処分場

 スウェーデンのSFR処分場はスウェーデン国内の原子力発電所等から発生する放射性廃棄物を処分するために、トックホルム北方約160kmのフォルスマルク原子力発電所の近くに1988年に建設され、操業を開始した。

 処分施設は水深5m以深の海底下約50mの花崗岩質の岩盤に建設され、1基のサイロと4基の水平空洞から構成されている。

 中レベル処分用のサイロは、直径約30m、高さ約50mのコンクリートサイロとなっている。また、BMAと呼ばれる中レベル処分用の水平空洞は、長さ約160mの水平空洞にコンクリートピットが構築され、その内部に廃棄体が定置される構造となっている。

 BLA、BTFと呼ばれる低レベル処分用の水平空洞には、コンクリートピットはなく、長さ約160mの掘削された空洞内に廃棄体を直接処分する方法としている。

 さらに将来の原子炉施設等の廃止措置に伴って発生する廃棄物を処分するために、現在の処分施設に隣接して、SFR-3と呼ばれるサイロと水平空洞からなる処分施設の増設が計画されている。

SFR処分場レイアウト
SFR処分場レイアウト

SFR処分施設の概要

施設名称 諸  元
サイロ 中レベル廃棄物
処分サイロ(1基)
サイロ形状:約30mΦ×50mH
構造躯体:鉄筋コンクリート
(側壁:0.8m、蓋・底:1m厚)
表面線量500mSv/h以下の廃棄体を処分



BMA 中レベル廃棄物
処分空洞(1基)
空洞形状:約160mL×19.5mW×16.5mH
構造躯体:鉄筋コンクリートピット
(側壁厚さ:0,4m、蓋厚さ:0.5m)
表面線量100mSv/h以下の廃棄体を処分
BLA 低レベル廃棄物
処分空洞(1基)
空洞形状:約160mL×15mW×12.5mH
構造躯体なし
主にISOコンテナを処分
表面線量2mSv/h以下の廃棄体を処分
BTF 低レベル廃棄物
処分空洞(2基)
空洞形状:約160mL×15mW×12.5mH
構造躯体なし
主にコンクリートタンク、大型廃棄物を処分
表面線量10mSv/h以下の廃棄体を処分


(注) 本図は処分完了後の断面図であり、現在はサイロや水平空洞の上部等は埋め戻されていない

中レベル処分用のサイロとBMA水平空洞処分施設の構造

操業中のサイロ上部 操業中のBMA水平空洞処分施設


【出典】
「平成15年度 低レベル放射性廃棄物処分技術調査 報告書」
(平成16年3月、財団法人 原子力環境整備促進・資金管理センター)