放射性廃棄物の処分について

余裕深度処分とはどのような処分方法か?

 原子力委員会は「現行の政令濃度上限値を超える低レベル放射性廃棄物処分の基本的考え方」(平成10年10月)において、「対象廃棄物の処分方策を検討するに当たって、安全を確保すること、及び、将来世代に負担を残さないという観点も踏まえ処分場跡地については一般的であると考えられる利用が制約されないようにすること」との基本を示した上で、「処分された廃棄物に人間が接触することを避けるために、一般的であると考えられる地下利用に対して十分余裕を持った深度への処分」として以下の考え方を示している。  

 「現在の大都市における地下利用の状況を踏まえても、支持層の上面よりも深く、これに基礎となる地盤の強度などを損なわないための離隔距離を確保し、例えば地表から50∼100m程度の深度の地下に処分すれば、住居建設などの一般的であると考えられる地下利用はもとより高層建築物などの建設を制約しなくとも人間が廃棄物に接触することは避けられ、これに伴う被ばくは生じない」  原子力委員会はこのような「一般的であると考えられる地下利用に十分余裕をもった深度に処分する」考え方を示した上で、さらに処分にあたっては「放射性核種の移行抑制機能の高い地中を選ぶこと」、「現行の低レベル放射性廃棄物が処分されているコンクリートピットと同等以上の放射性核種閉じ込め機能を持った処分施設を設置」、「放射性核種濃度の減少を考慮し、数百年間処分場を管理」する必要があるとしている。

 余裕深度処分とは、こうした原子力委員会の示した考え方に沿って考えられている処分方法である。

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原子力安全委員会ホームページから


【参考】原子力安全委員会 ホームページ

【出典】「現行の政令濃度上限値を超える低レベル放射性廃棄物処分の基本的考え方について」
 平成10年10月、原子力委員会、原子力バックエンド対策専門部会