放射性廃棄物の処分について

スウェーデン Risängen処分場、Gryta処分場

 スウェーデン国内のウラン燃料加工工場で発生したウラン廃棄物は、主としてRisängen処分場及びGryta処分場という2つの一般産業廃棄物処分場に他の産業廃棄物とともに処分されている。これらの処分場におけるウラン廃棄物の受け入れ基準は、その処分場における土壌等に含まれる天然のウラン濃度との関係で定められており、処分場の周辺土壌等のウラン濃度によって処分可能なウランの濃度が異なっている。

 スウェーデンは国土のかなりの部分をアルムシェールというウランを多く含む土層が覆っており、そのウラン濃度は250∼325ppm程度である。図-1に示すようにRisängen処分場はバックグランドが高い場所にあり、Gryta処分場はバックグランドが低い場所にあるため、それぞれウランの処分濃度が異なっている。これは天然のバックグランドに相当するウラン濃度は放射性廃棄物としての規制を受けないことを意味してる。

 例えば、Risängen処分場は約20km離れたRanstad Mineral ABという会社の工場で除染したウラン廃棄物を受け入れているが、輸送中は放射性廃棄物としての規制を受けるものの、Risängen処分場に着いた時点でこの規制は解除されることになっている。


スウェーデンのウラン濃度分布と処分場
出典 : SSI Rapport 2005: 04 )


 スウェーデン放射線防機関(SSI)は、放射性廃棄物処分場の基準として、通常時100μSv/年以下、処分場閉鎖後10-6リスク/年(癌と遺伝のリスクで、リスク係数0.073/Sv(15μSv/年相当))と定めている。 Risängen処分場とGryta処分場における具体的なウラン廃棄物の処分濃度の基準を表-1に示す。

処分場におけるウラン廃棄物基準濃度
処分場 ウラン廃棄物処分濃度基準
Risängen
処分場
最大  250ppm
(ウラン濃縮度 4.5% で22.7Bq/g に相当)
Gryta
処分場
30ppm 以下
(ウラン濃縮度 4.5% で2.7Bq/g 以下に相当)


【出典】
Studvik Eco & Safety AB報告書 ES-02/47 (2000年11月18日)
「Decontamination Technology and Regulation of Uranium Bearing Waste in Sweden」