放射性廃棄物の処分について

ウラン廃棄物の処理処分の基本的考え方

 ウラン廃棄物の処理処分の基本的考え方として、原子力委員会が「ウラン廃棄物処理処分の基本的考え方(平成12年12月)」を報告している。この報告書において、「ウランは天然にも存在すること」、「半減期が長く時間の経過による放射性物質の減衰が期待できないこと」、「放射性子孫核種が生成、累積すること」などのウラン廃棄物の特徴を踏まえた上で、ウラン廃棄物の処理と、安全かつ合理的な処分の可能性として、以下のような考え方を示している。


  • 1.ウラン廃棄物の除染、減容化・安定化により、放射性廃棄物そのものの発生量を低減することが考えられる。

  • 2.ウラン核種は資源として利用できる可能性があることから、処分の前に合理的な範囲で可能な限り除染を行うのが重要である。除染処理によって十分ウラン核種が除去されたことが確認できれば、放射性物質として扱う必要のないもの(クリアランスレベル以下のもの)として処分又は再利用することも考えられる。

  • 3.処分方法として、放射能濃度に応じて「コンクリートピット等の人工構築物を設けない簡易な方法(素掘り)による浅地中処分」及び「浅地中のコンクリートピットへの処分」「一般的であると考えられる地下利用に対して十分裕度を持った深度(例えば50∼100m)への処分」が考えられる。


 このような原子力委員会の基本的考え方に沿って、現在、具体的なウラン廃棄物の処理処分方法の検討が進められている。


【出典】
「ウラン廃棄物処理処分の基本的考え方」(平成12年12月、原子力委員会、原子力バックエンド専門部会)