放射性廃棄物の処分について

ウラン廃棄物の性質

 ウランは土壌等にも存在する天然起源の放射性核種であること、半減期が長く、例えばウラン238の場合約45億年と長く時間の経過に伴って放射能の減衰が期待できないなどの特徴をもっている。

 またウランが崩壊することにより多くの子孫核種が生成して崩壊系列を成す。例えば天然のウラン核種のうち、その多くを占めるウラン238の場合、ウラン238の崩壊に伴ってトリウム230(半減期7.7×104年)やラジウム226(半減期1.6×103年)などが生成する。ウラン1gあたりに含まれる放射能濃度は小さいものの、ウラン廃棄物にはウランの他に、このようなウランから生成した他の半減期の長い核種も存在することになる。しかし、このことはウランの取り扱い施設から発生するウラン廃棄物特有のことではなく、天然の土壌等に含まれるウランについても同様で、私たちは自然界からこうしたウラン系列の放射線も日常的に受けていることになる。

ウラン238の破壊系列

 取り扱い施設の操業中に発生するウラン廃棄物に含まれるウランの量は少ないものであるが、廃棄物からウランが回収できればウランの再利用が可能となり、廃棄物は経済価値のある特徴も持ち合わせている。このため、海外ではウラン廃棄物を除染してウランを回収している例もある。