放射性廃棄物の処分について

処分方法は?

 原子力委員会は、「現行の政令濃度上限値を超える低レベル放射性廃棄物処分の基本的考え方について」(平成10年10月)において、「数百年の管理期間が経過した後の処分場跡地について一般的な土地利用が制約されないようにする」ために、以下のような対策を講ずる必要があるとしている。


  • 1.一般的であると考えられる地下利用に十分余裕を持った深さに処分する(すなわち、高層建築などの基礎が設置出来る支持層上面より深く、これに基礎となる地盤の強度などを損なわないための離隔距離を確保した、例えば地表から 50∼100m程度の深さに処分する)とともに、地下の天然資源の存在状況についても考慮する。

  • 2.放射性核種の移行抑制機能の高い地中を選ぶ。

  • 3.現行の低レベル放射性廃棄物が処分されるコンクリートピットと同等以上の放射性核種閉じ込め機能を持った処分施設を設置する。

  • 4.放射性核種濃度の減少を考慮し、数百年間処分場を管理する。


 こうした考え方をもとに原子力委員会は、トンネル型処分施設の建設、廃棄物の定置、埋め戻しに係る検討の一例として、地下トンネル内に周囲をベントナイト混合土(1で覆ったコンクリートの処分ピットを構築し、ピットに廃棄物を定置、充填の後、トンネル内を埋め戻し材等で埋め戻す処分施設を示している。

【注】

  1. ベントナイト混合土:モンモリロナイトという鉱物を主成分とする粘土に、砂等を混ぜた混合土である。

【出典】
「現行の政令濃度上限値を超える低レベル放射性廃棄物処分の基本的考え方について」
(平成10年10月、原子力委員会、原子力バックエンド対策専門部会)