放射性廃棄物の処分について

余裕深度処分対象低レベル放射性廃棄物の発生

 原子炉施設の運転に伴って使用済み樹脂やチャンネルボックスなど、低レベル放射性廃棄物のうち比較的放射能レベルの高い廃棄物が発生する。この比較的放射能レベルの高い低レベル放射性廃棄物は、余裕深度処分対象低レベル放射性廃棄物と呼ばれ、L1廃棄物や高ベータ・ガンマ廃棄物などとも呼ばれている。ここでは、余裕深度処分対象低レベル放射性廃棄物、あるいは余裕深度処分対象廃棄物と呼ぶこととする。

 この余裕深度処分対象廃棄物は、核種濃度がピット処分に係る政令濃度上限値(注1)を超えるが、余裕深度処分に係る政令濃度上限値(注2)を超えない廃棄物に相当しており、現在、原子炉施設内等に保管されている状況にある。

 また、原子力発電所の廃止措置では、最終的には原子炉建屋や建屋内の設備はすべて解体撤去されことになっており、このため、今後実施される原子炉施設の解体に伴って、炉内構造物等の一部から同様の廃棄物が発生することとなる。日本原子力発電(株)東海発電所は、平成10年3月末に営業運転を終了し、平成13年12月4日から廃止措置に着手している。

【注】

  1. 日本原燃(株)六ヶ所低レベル放射性廃棄物埋設センターの処分施設と同様のコンクリートピット構造の処分施設に処分する場合の濃度上限値で、原子炉等規制法施行令第31条の第1項に定める値
  2. 余裕深度処分対象低レベル放射性廃棄物を余裕深度処分施設に処分する場合の濃度上限値で、核燃料物質、核原料物質及び原子炉の規制に関する法律施行令第31条の第2項項に定める値

【参考】

  1. 「現行の政令濃度上限値を超える低レベル放射性廃棄物処分の基本的考え方について」 平成10年10月、原子力委員会、原子力バックエンド対策専門部会
  2. 「現行の政令濃度上限値を超える低レベル放射性廃棄物の処分の処分に係る安全規制の基本的考え方について」 平成12年6月、原子力安全委員会、放射性廃棄物安全規制専門部会報告
  3. 「東海発電所の新たな役割(廃止措置)」平成16年7月現在、日本原子力発電(株)ホームページ